2005年02月17日

ファンサービスの行方

イチローがよく試合中にライトフライを捕って、それをそのままスタンドに投げ入れたりしているが、それはすばらしいファンサービスだと思う。ファンにとってそのボールはイチローが投げてくれたという思い出とともに一生の宝物になるだろう。その試合を見に行かなかった人にとっては何の価値もないが、本人にとってはこれ以上ない貴重なものだ。

それに対して、ファン感謝デーなんかで配るサインボールというのは、球団や選手の側が意図的に価値をつけようとしたものだ。僕は、そんなことをすると、かえってスター選手自体の価値が低くなってしまうような気がする。ましてや、もともと価値の低い選手のサインボールなんて配ったって何の意味もない。
「うわっ。○○のサインボールなんかもらっちゃったよ。いらないからお前にやる。」
「オレだっていらねぇよ。大魔神のサインボールが欲しかったのになぁ。」
プロ野球がどんどん夢のない世界になってしまう。

それと同じように、サインボールを値段をつけて売るのもやめた方がいいと思う。2000円ぐらい払えばいつでも手に入るサインボールになんて何の夢もない。

昔あったCMではないけど、多摩川グランドで日が暮れるまでジャイアンツの練習を見ていた少年のところに、王さんが近づいていって
「坊主、野球好きか?大きな選手になるんだぞ。」
とかいいながら泥だらけになったボールにサインを書いてあげる。そんな思い出と一緒にあってこそ、サインボールには価値があるものだろう。

スターは遠くにいるからこそスターなのだ。スターいらんかね、と言わんばかりの、スターの押し売り、安売りは、スター選手を安っぽくしてしまうだけだと思う。


『ズムサタ』を見ていたら、宮本が某球団の新コーチを訪ねていた。
改めて、「う〜ん。独特な考え方の人やな〜」と思ったのでその人の本を引っ張り出して再読してみたというわけだ。
上の引用は、その中のものである。

カードを配るとかいうのはちょっとお手軽すぎるのかな〜、サインをするときのファンとのコミュニケーションというかそういうのが結構大事なのかな〜と思った次第。

今、ファンサービスをさかんにやろうとしているわけだが、僕自身はサインに(それほど)興味はないし、野球教室にも参加できないし、何かを語るというのは難しいのだが。

今の状況を見ていると、
「普段のペナントレース中にどれだけできるのだろう」という気はする。

「目当てはオレじゃないだろう。「ついで」で声かけてんじゃね〜よ。」という意識がきっとあるだろうなと思うのである。

確かに出待ちの人を見ていると片っ端から声をかけているのは事実である。

そこで自分のプライドを優先して無視するのか、
サインして名前を覚えてもらうかという発想の転換ができるかというところかな〜と思うのだ。

とにかく「オレなんかのサインがほんとに欲しいの?」という発想を捨てるべきじゃないかと思うのだ。
「謙虚」ともいえるのだが。
外国人選手なんか大して活躍してない人でも喜んでサインしている。その辺は見習ってもいいと思う。

出待ちというのもあれはあれで楽じゃない。
売っちゃうような輩がいるのは事実だが、「性善説」で取り組んでほしいものだ。

※引用したのは駒田選手の本だ。(○○には駒田が入る)
01年の本だが、結構、今の自分の考え方と近くて驚いた、見出しで紹介すると。

・日本球界をメジャーのファームにするな
・ファームに最低年俸なんていらない
・FA権取得までの年数を縮めるな
・メジャーは戦って倒すべき相手
・セオリーを無視するとつまらなくなる
・解説者が目立つとつまらなくなる
・プロ野球選手の引退後に補償を
・一リーグ制はプロ野球を救うか

プロ野球場外乱闘!角川oneテーマ21
posted by しけたろう at 03:40| Comment(2) | TrackBack(1) | 球界再編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
しけたろうさん、こんばんは。
えっ! そんな本が出ているのですが? しかも文庫で? 明日早速書店で探してみます。
駒田さんにはあまり興味がなかったのですが、目次を見ると非常に興味深い内容ですね。

私は選手とキャッチボールがしたいですね。
あと、打者としてプロのピッチャーのボールを打ってみたい、って無理ですね。
Posted by 観月 at 2005年02月18日 02:33
観月さん

たびたびご紹介ありがとうございます。
リンクはできれば、記事に直のほうが便利かと思われますが・・

駒田さんですね。
その番組では「コーチに教えられてヘタになった選手をヤマほど見てきたからな〜、そんなんだったら、教えないほうがマシだし・・」
みたいなことを言ってたんですよね。
え〜!

>私は選手とキャッチボールがしたいですね。
あと、打者としてプロのピッチャーのボールを打ってみたい、って無理ですね。

そうですね。大人向けのファンサービスもあっていいですね。
マスターズリーグはそんなのがあったような・・
Posted by しけたろう at 2005年02月18日 14:04
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イチロー、いよいよキャンプイン
Excerpt: http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=sports&d=20050223&a=20050223-00000021-nks-spo..
Weblog: NARI---BLOG
Tracked: 2005-02-23 14:58
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