「12球団が11球団になることについて、話し合うはずだったのに、11球団前提でモノゴトがすすんで行ってしまっていることがおかしい」
まず、正論をおっしゃった。
「野球をつづける環境が少なくなっていくのが心配だったので、3軍ができて30チームというのはありかな、という気がする」
というようなことをおっしゃった。
以下、私的反論。
3軍までつくって、独立採算をめざしていくつもりなんだろうが、そんなにうまくいくのか。
J2(サッカー)に客が入っているのを意識しているかもしれないが、あれは、将来的に強くなってJ1にという希望があるのが大前提。
アメリカのファームがなんとかやっているのも、アメリカ人が本当に野球が好きというのが前提。
社会人も客が入ってないのに・・・
ファームの独立採算は今の体制からでも実験できることでは?
「(23/30というフィリップをとりだし)
90年以降メジャーでオーナーが変わった数だという。その時代、時代で元気な企業が買収し運営していくというスタイルをとっている。新規参入を拒むような体制はおかしい。」
全く同意。ついでにいうなら、複数オーナーで運営するシステムをつくるべき。
例えば、
レッドソックスは2001年オフに史上最高額6億9000万ドル(760億円)で、現在のオーナー・グループに買収される。
18人からなるオーナーグループの代表を務めるのは
元フロリダ・マーリンズの所有者ジョン・W・ヘンリー
元サンディエゴ・パドレス所有者トム・ワーナー
元パドレス、ボルチモア・オリオールズ所有者ラリー・ルキーノ
・・という具合。(スポルティーバ8月号)
もうどう考えたって1社オーナーで支える時代でないでしょう。
できるとこはいいけど、できないところも出てくるって。
栗山センセイは、TVで非常に正論を掲げて頑張っている。
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井箟問題
プロ野球の経営の識者として登場するのはほぼ
坂井保之氏(元・西武、ダイエーの球団代表)と
いのう重慶氏(元・オリックスの球団代表・変換めんどい)の2人だけといっていい。
実際には12球団に歴代の球団代表、社長がいるにもかかわらず・・・だ。
坂井氏の場合、根本陸夫氏と組んで、西武、ダイエーを弱いところから強くしたという実績があるので、まぁ、内容はともかく、何を言ってもいいと思うが、
問題は「いのう」である。
彼は「なにかをなした」という自覚があってメディアに出てきているんだろうか。
10年近くオリックスの社長か代表をやっているんだが、
「ただただ、阪急遺産を食い尽くして、とことんまで弱くしてくれちゃった人」
という印象しかない。
確かにイチローというラッキーパンチがでたので、リーグ2連覇をしてはいるが。
その後も、「イチローや松井のような超高校級はめったにいないんだから、高校生はとるべきでない」
とかいって、高校生新人の枠を極端に減らして、今のオリックスの弱さの礎を築いている。
こんな男が「プロ野球経営を知る男」としてメディアに登場しては、「1リーグ8チーム制」が適正だと喧伝している。
ほんとに腹立たしい。
普通の人は、球団代表がどういう仕事をしてきたかとか知らないので、彼の言葉を鵜呑みにするだろう。
彼に対しては、没落させるのはオリックスだけにしてくれ、プロ野球を巻き込まないでくれと言いたい気分である。
(いのうは井箟)